どーも、むっくん(@mukkun_life)です。
はじめに
先日近況報告のブログを更新したのはこの記事を書くためと言っても過言ではありません。
な・・・なんと、【書評・感想】『雨の庭』友浦乙歌著 文芸社(献本)に引き続き、 著者の友浦乙歌(リンク先はTwitter)先生より、新刊をご恵贈いただいたので、書評を書かせていただきます。
前回の『雨の庭』とは違った友浦ワールドをぜひお楽しみください。
献本だからといって友浦先生の新刊という以外は何も前情報を入れずに読んだことはお含みおきください。
その本とはこちらっ!!『夜勤~夜に産まれた者だけが戦う世界~』という作品です。
ひとこと感想
前作とは大違い!!動画と合体して本書の魅力が伝わる本作。ひょっとしたら緊急事態に本書の知識が役立つかも?!
評価
☆☆☆
あらすじ・内容
なんと、YouTubeにあらすじを公開された動画があったのでまずはこちらをご覧ください。(2分20秒)
そんな動画を観ている時間がないよ
というあなたのために『夜勤~夜に産まれた者だけが戦う世界~ 』公式ホームページより文字でも引用しますね。
生まれた時、太陽が出ているか出ていないかで、その後の人生が分かれる。
夜に産まれた赤ん坊は、その場で国に引き取られる。彼らには兵役義務が課せられ—夜になると街を襲う死獣と戦う危険な仕事「夜勤」の兵士として、国に育てられるのだ。
夜生まれの十六歳、滝本一琉もその一人。日が落ち、新宿区が銀色のシェルターに覆われる頃、死獣はどこからともなく現れる。一琉たち夜勤は、八九式小銃と、高度文明期の遺物である太陽光線銃を手に、今夜も戦闘を開始する。平和で恵まれた昼生まれの街を守る為に—。
引用元: 『夜勤~夜に産まれた者だけが戦う世界~ 』公式ホームページ
この本を読んでからホームページとYouTubeを見たからここまで明かされているのにはびっくりした。
ということを踏まえて私の感想をお読みいただけたら幸いです。
感想・書評
いつも、書評を書くときはAmazonから内容紹介をするのですが、今作は、Amazonの紹介だと本書の魅力が伝わりきらない。と感じたので、著者の友浦先生のホームページよりあらすじを引用しました。
はじめにあとがきから読むことを強くおすすめします!!
ネタバレするので詳しくは言えませんが、
まんまと友浦マジックにしてられました。
決めてるわけでもなく、書評だからというわけでもなく、ふとあとがきから読み始めたら、まんまと罠にかかってしまいました。笑
もちろん罠というのは褒め言葉ですよ!!
その一方で、本書の主人公の滝本一琉の年齢が明かされるのが中盤だったので、なかなかこの物語の世界に入り込めず、読むのに苦労しました。他にも滝本一琉が所属する部隊が第一班だったり、年齢が書かれる前(大人と思っていた。)に1人消えるのに補充されたりしないなど・・・と細部に個人的な違和感を覚えました。
意図的にミスリードを狙うんだったらもっと後半まで年齢は伏せるだろうし・・・
と困惑していました。(その後ホームページのあらすじではいきなり主人公の年齢が明かされていることに気づき驚きました。)
とはいえ、主人公の年齢も分かり、この『夜勤~夜に産まれた者だけが戦う世界~』の世界に慣れてくると、物語の展開や世界観、前作の『雨の庭』とのギャップにとても驚かされました。
また、終盤に戦闘シーンがあるのですが、テンポもよく、映像化してほしいほどのリアリティーのある描写の筆力。これは圧巻でした。
戦闘に至るまでの過程は、少し冗長かなとも感じましたが、あまり読んだことのない世界線だったので、興味深く、時にドキドキハラハラしながら読み進めることができました。
ここまで読んで本書の表紙に描かれた女の子についてこのブログで触れられていないことに気づいたあなた、聡明ですね!!物語の大きな鍵を握るとても驚かされる才能の持ち主ですが、本書の魅力を失ってしまうかもしれないので、彼女は何者か、どんな才能を持ち、物語にどのような影響を与えるのか・・・何を書いてもネタバレになってしまいそうなので、本書の中で、主人公の滝本一琉たちと一緒に冒険者の気持ちで読んでみてください!!
エピローグもちょっと違和感があった箇所がありましたが滝本一琉とその仲間たちの今後がどうなるのかも想像が膨らみました。
おわりに
実は、本書評のご依頼をいただいたのは昨年末だったので、近況報告【2023年3月】でも書いたように永い体調不良に陥り、書評の公開が遅れてしまいました。著者の友浦乙歌先生にこの場を借りて深くお詫びします。申し訳ございません。
また、本書はあくまでもフィクションですが、昨今の世界情勢を考えていると本書で武器の使い方を予習してもいいかもしれません。
本書で登場する八九式小銃については専門外なのでどれぐらい事実なのかは、ど素人の私には分かりませんでしたが・・・。
普段読んだことのないジャンルの小説を読みたい方、未知の作家さんと出会いたい方、夢追い人を応援したい方に特におすすめです。
また、下記の本が好きというサイトでは違った視点から本書の感想を書いていますのでお時間いただけましたら幸いです。
関連記事:書評ブロガー必見、本の感想で交流する「本が好き」というサイトを知っていますか?
最後までお読みくださりありがとうございます。むっくん@mukkun_lifeでした。