どーも、むっくん@mukkun_life)です。

はじめに

皆さん、冤罪と聞いてどんな話を思い浮かべますか?

冤罪をテーマにした作品といえば、

映画化もされて話題にもなった『それでもボクはやってない』という作品が有名ですが、

今回ご紹介したい作品は以前
【書評】普通の青春小説に物足りないあなたに『映画化決定』 友井羊著
でご紹介した友井羊さんの『無実の君が裁かれる理由』という作品です。

ひとこと感想

思わずイッキ読み。主人公と一緒に謎解きしながら冤罪について考えることができる1冊

評価

☆☆☆☆

内容

内容(「BOOK」データベースより)
私が疑いを晴らしてあげる―突然、同級生へのストーカー行為を告発された大学生の牟田幸司。身に覚えはないが、“証拠”を盾に周囲は犯人扱いだ。追い詰められた幸司を救ったのは、冤罪を研究する先輩・紗雪の一言だった。幸司を陥れた“証拠”とは何なのか?調べを進めると、目撃証言や記憶など人間の認知が驚くほど曖昧なものだったことが判明。幸司の疑いは晴れた。真犯人は別にいる、それは誰だ?謎を追う二人の前に、さらなる事件が待ち受けていた!(「無意識は別の顔」)。なぜ冤罪は生まれるのか?人間心理の深奥を暴く!青春&新社会派ミステリー!!

著者

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著者について
2011年、『僕はお父さんを訴えます』で第10回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞してデビュー。14年、『ボランティアバスで行こう』が「SRの会」13年ベストミステリー国内第1位に選ばれる。著書に“スープ屋しずくの謎解き朝ごはん”“さえこ照ラス”両シリーズ、『映画化決定』など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
友井/羊
2011年、『僕はお父さんを訴えます』で第10回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞してデビュー。14年、『ボランティアバスで行こう』が「SRの会」13年ベストミステリー国内第1位に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

感想

連作短編集なので

むっくんむっくん

電車の中でも読みやすいかな〜

とも感じました。

内容もストーカー疑惑、器物損壊疑惑、痴漢冤罪、などなど多岐に亘ります。

主人公が大学生なので、懐かしかったり、まだ見ぬキャンパスライフに憧れを持ったりするのもいいかもしれませんね。

大学生が主人公ということも話に親近感を抱きやすいですが、

冤罪とはどういうことなのか、どうして起こるのかということについてわかりやすく説明しているので、ストーリーを追いながら冤罪の仕組みについて学ぶことができます。

特に、

むっくん(驚)むっくん(驚)

最終章はミステリーとしても完成度が高い

と思いました。序盤の伏線の回収の仕方にはびっくりしました。

ですので
【書評・感想】1冊で3つの味を楽しめるミステリー『老警』古野まほろ著 KADOKAWA(角川)

と同様にミステリー好きはもちろんのこと警察官志望の方や、心理学に興味のある方にも特にお勧めしたい一冊です。

そして、巻末に、参考文献も載っているので、犯罪心理学や冤罪について興味のある方はそこから学びを広げてもいいかもしれませんね^^

おわりに

この小説は一見、重たい話に感じるかもしれない冤罪がテーマになった作品です。
その一方で、痴漢冤罪を筆頭に様々な冤罪事件が現代でも起こっています。もちろん、冤罪の背景には罪を犯す人間がいるのが事実です。犯人を許すことはできませんし、犯罪がなくなる世の中になってほしいと思う反面、自分がもし、冤罪の被害者になった時どうしたらいいか、この『無実の君が裁かれる理由』という作品で一度楽しみながら考えてみてはいかがでしょうか?

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最後までお読みくださりありがとうございます。むっくん@mukkun_lifeでした。