どーも、むっくん(@mukkun_life)です。
今回紹介したい本は、角田和将さんの書いた『速読日本一が教える すごい読書術――短時間で記憶に残る最強メソッド』
感想を一言で
読書を実生活で活かす技術を書いた本。 はじめましての読書術に最適。
評価
☆☆☆
なぜ読もうと思ったのか
むっくんはこちらの自己紹介にも書かせていただきましたが速読レッスンを900回近く受けるほど、速読にハマっていた時期があり、やはり速読日本一と言われると気になりますよね。
筆者はどんな人
Exイントレ協会 代表理事
高校時代、国語の偏差値はどんなにがんばっても40台。本を読むことが嫌いだったが、借金を返済するため投資の勉強をはじめる。そこで500ページを超える課題図書を読まざるを得ない状況になり、速読をスタート。
開始から8か月目に日本速脳速読協会主催の速読甲子園で銀賞(準優勝)、翌月に開催された特別優秀賞決定戦で速読甲子園優勝者を下して優秀賞(1位)を獲得。日本一となり、その後独立。速読を通じて、本を最大限に活かし、時間の量と質を変えることの大切さを教えるため、国内外を飛び回っている。セミナー講演では医師、パイロット、エンジニアなどの専門職から経営者、会社員、主婦と、幅広い層の指導にあたり、95%以上の高い再現性を実現している。
大企業から学習塾など、様々な分野での研修も実施しており、ビジネスへの活用、合格率アップなどにつながる速読の指導は好評を博している。教室に通う受講生の読書速度向上の平均は3倍以上で、「1日で16冊読めるようになった」「半月で30冊読めるようになった」「半年間で500冊読めるようになった」など、ワンランク上を目指す速読指導も行っている。
引用元: 角田 和将プロフィール
このようにインターネットで検索をかけることによって著者の経歴は出てきましたが、この『速読日本一が教える すごい読書術――短時間で記憶に残る最強メソッド』の中ではあまり速読については触れられていなかったです。読み終わってからカバーに書かれている著者の経歴を拝見すると速読日本一になった経緯は書かれていましたが・・・ただ、速読日本一を語るからにはもう少しその話も本の中でしてほしかったなぁー。
この本の特徴
いいところ
文章が読みやすいので著者の主張が理解しやすいという点ですね。そして、速読の基本的な考え方も書かれているので、これから速読を始めたいと思っている方もこの本を読んで雰囲気をつかんでから他の速読術の本を手にとってもいいと感じさせてくれた1点もポイントです。
イマイチなところ
先ほども触れましたが、やはり「速読日本一」というものが抽象的ですね。「速読甲子園」という大会で日本一になったと書いていますが、この大会についてどういったもので何を競うのかがわかりにくいので著者の「速読日本一」というものに説得力が欠ける気がすると感じるのは僕だけではないはず。
読んでみてどうだったのか
速読には「フォトリーディング」のように見て眺めるものや、眼のトレーニングをして文字を追うスピードを上げる方法など様々な方法があります。
この本では、「音読はしない」「1行を一秒で見ていく」など速読術のごく基本は書かれていますが、そのための練習方法はほとんど書かれていません。
900回以上速読レッスンを受けて少なくとも2〜30冊は速読術の本を読んだ経験からすると、「読書スピードは2〜3倍になったらいいなぁー」と感じるぐらいでした。読書スピードをあげようと思ったら書名は失念しましたが、他の速読術の本を手に取った方がいいです。
なので速読術を学ぼうと思ってこの本を手に取ると非常にがっかりすると思います。
文章を速く繰り返して読んだ方がいいというような記述はたくさん見られるんですけどね。(笑)
それほど、速読術の本を読んできた私の心に一番響いたのは
「すでに知っている内容」と思った時こそ、成長のチャンス
という話。
同じ著者が書いた本や似たような本を読んでいたら今までは
「あぁこの内容知ってるわ」
で流し読みをすることが多かったのですが、
すでに知っている自分を客観的に振り返りながら新しい気づきを得ていこうとすることによって、さらに自己成長を促進させることが可能になる
とあるように気づきを得ようとする視点を意識していきたいです。
この本を読んでほしい人
読書で学んだ知識を行動に生かしたい人
この本が向かない人
この本だけで読書スピードを上げたい人。
まとめ
本の内容をすでに知っているということは知識があるということでもあるし、そこには自信を持ってさらに深めていけばいいという気づきをいただきました。深めていけば、苦手なアウトプット力も改善されるはず。そう信じてたくさん書評やブログなどを書いていけばいいなと感じさせてくれた1冊でした。