どーも、むっくん@mukkun_life)です。

はじめに

2019年11月11日更新:以下の内容は単行本の感想です。2019年10月10日に文庫化された作品は近日中に改めて記事にする予定ですのでもうしばらくお待ちくださいませ。
先日Twitterで見たのですが、とある社会問題についてテレビ番組で取り上げた際に誤った取り上げられ方をされたらしいですね。

むっくんはそのテレビ番組を見てないのですが、とても衝撃的で、ツイッターのトレンドに入る(≒多くの人が呟く)ということがあったそうです。そのツイートの1つを紹介させていただきます。

キーワードはそう、生活保護今日はその生活保護が鍵を握っていそうな青春ミステリーを紹介したいと思います。

そのタイトルは希望が死んだ夜にという作品で著者は天祢涼さんです。

ひとこと感想

表紙からは想像がつかない展開!!いろんなことを考えさせられて、あなたがのぞみなら、ネガなら、どんな選択をしますか?!

評価

☆☆☆

あらすじ

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内容紹介
神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生の冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたものの、「あんたたちにはわかんない」と動機は全く語らない。
なぜ、美少女ののぞみは殺されたのか。
二人の刑事が捜査を開始すると、意外な事実が浮かび上がってくる。
希望の「希」という漢字が「ねが(う)」と読むことから名づけられた、ネガ。現在は、母親の映子と川崎市登戸のボロアパートに暮らしている。
母はあまり働かなくなり、生活保護も断られた。まわりに頼れる大人や友人がいないネガだったが、あるとき、運命的な出会いをした……。
「キョウカンカク」でメフィスト賞を受賞し、『葬式組曲』が本格ミステリ大賞候補や日本推理作家協会賞(短編部門)候補となった著者による、社会派青春ミステリ。

著者紹介


天祢/涼
1978年生まれ。『キョウカンカク』(後に『キョウカンカク美しき夜に』と改題改稿。講談社文庫)で第43回メフィスト賞を受賞し、2010年2月にデビュー。2012年『葬式組曲』(原書房。双葉文庫)が「本格ミステリ・ベスト10」2013年版で第7位に選ばれた。2013年、同書が第13回本格ミステリ大賞の候補、同書に収録の「父の葬式」が第66回日本推理作家協会賞(短編部門)の候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

作者のお名前が天袮涼さんで、(あまね・りょう)さんという読み方は難しいですよね^^;

感想

たまたまTwitterを見ていたらこの本の話が流れてきたのがこの本との出会いでした。

【書評】普通の青春小説に物足りないあなたに『映画化決定』 友井羊著などのように

数多くの青春小説を読んできたむっくんでしたが、

むっくん(驚)むっくん(驚)

始まりも終わりもあまりない展開!!そして社会問題について考えさせられる!!

というのが率直な感想です。

物語の始まりが、同級生殺害の容疑者が逮捕されて取り調べの場面から始まりますが、こんな作品は少ないと思います。

そして、容疑者も殺害された被害者もどちらも中学2年生。ミステリーも中高生が主人公の作品が好きなむっくんもあまり読んだことのないタイプの作品でした。

ネタバレになるので詳しくはかけませんが、キーワードは「貧困」「生活保護」

見事にこの記事のはじめに引用したツイートのような生活保護が取り上げられており、なんともタイムリーなタイミングで読めた作品でした。

こういった「貧困」「生活保護」の問題の入門としてもストーリーを読みながら学べると思います。文末に参考文献が載っているのは嬉しいですよね。ですので、社会福祉に興味がある中高生にも読んでほしい作品です。

また、この事件の結末はミスリードに乗ってしまったけど想定の範囲内でした。

全体的にテンポもよくて思わず一気読みしてしまった1冊です。あなたはこの結末を予想できますか?!

おわりに

今回は本が好きで書いた感想とすごく似通ってしまいましたが、この希望が死んだ夜にを読んだタイミングが生活保護について話題になっていたタイミングだったので、ブログでも合わせて紹介させていただきました。

女子中学生殺害事件の真相を追いながら一緒に、生活保護、ひいては社会福祉の問題について一緒に考えてみませんか??

2019年11月11日追記:2019年10月10日に文春文庫から発売されました。近日中にこちらの書評も改めて書かせていただきます。

こちらから文庫版を購入することができます。

こちらの本が好きのサイトではブログとは違った本も紹介しています!

関連記事:書評ブロガー必見、本の感想で交流する「本が好き」というサイトを知っていますか?


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最後までお読みくださりありがとうございます。むっくん@mukkun_lifeでした。