どーも、むっくん@mukkun_life)です。

先日、音楽フェスで知り合った大学生にエントリーシートの添削を頼まれました。
なので、むっくん流文章術をほんの少し公開させていただきたいと思い書き始めています。

はじめに〜なぜ依頼されたのか〜

こちらの自己紹介にも少し書きましたが、
大学時代に日本語の文法の勉強をしていたこともありいい文章を書くことについて多少知識があるので、少しでもお役に立ちたいと思って募集してみました。

今回の依頼は

アルバイト経験を元にした自己PR

原文は

私の強みは継続力があるところです。現在マクド◯ルドでアルバイトをしているのですが大学入学の頃から始めたのでもう3年になります。アルバイトを始めた当初はマニュアル通りの接客で言われたことをそのまま実践する形でしたが、自分なりにお客様とどうすればお客様と楽しく関わることができるかを考え行動に移すうちにサブリーダーにまで選んで頂くことができました。また水彩画を8年間続けてきて当初は指導を受けるばかりでしたが毎日練習することで賞を頂くまでになったりと最初は上手く行かないことでも諦めず続けることができることが私の強みです。

※本人が特定されないように若干のフィクションも織り交ぜていますが、書式についてはできるだけ原文を用いています。

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率直な感想

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がない。どこで息継ぎすればいいねん!笑

(今回は手書きの文章だったのですが、音読に慣れていると読んでいて疲れますよね。)

ひらがなで書くべき「頂く」が漢字になっていたところも見落としがちな大事なポイント。

キーワードは

補助動詞

ほじょどうし【補助動詞】
補助用言の一。動詞のうち、本来の意味・用法の独立性が薄れ、述語の下に付いて、もっぱら付属的に用いられるようになったもの。「本である」「戸があいている」「食べてみる」「お読み下さい」などの「ある」「いる」「みる」「下さい」の類。

WEB版の大辞林 第三版からの引用です。

・・・と文法的なことが目についたのですが、同じ内容でももう少しよりよくできるかなと感じたので添削してみます。

今回依頼してくれた大学生の文章でいうと

サブリーダーにまで選んで頂くことができました。

というところです。

厳密にいうと「サブリーダー」という位をもらうという意味もなくはないですが。「頂く」に含まれる「もらう」の意味が薄れているので、ひらがな表記にしました。

さらに、今回の場合はサブリーダーというのも業界にいない読み手にとってみれば、どれぐらいのレベルなのかがわからないので、そこも工夫して添削いたします。

むっくん流添削

むっくんは「私」で始まる文章が大嫌いなので、まずそこから改善していきます。倒置法という方法を使います。倒置法って何?って方は『原色シグマ新国語便覧―ビジュアル資料 (シグマベスト)』こういった国語便覧を参考にするといいですよ。

私で書き始めないことについては賛否両論あるかと思いますが、おそらく多くの人事担当者が私で始まる文章を読み飽きているという前提で今回は外します。

この文章をもし、学生の皆さんが読んでいたら絶対に国語便覧は捨てないでくださいね!

先生先生

捨ててしまった大学生や社会人の皆さん、こっそりと挙手をお願いします。

国語便覧には日本の文学の歴史や、作家の情報、文章の書き方や慣用句などなどたくさん載っており、

こんなに多くの情報量の本が1000円未満で買えることはなかなかないと思うのでぜひとも上のリンクからお買い求めください(笑)
買って損はさせません。

そんな倒置法を踏まえてこんな感じにアレンジしてはいかがでしょうか??

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「粘り強く続ける力」これが私の武器です。3年間続けているマクド◯ルドでのアルバイトに採用された頃は、マニュアル通りの接客を行うだけて精一杯でした。ところが、お客様の笑顔を増やすために、様々な事に挑戦しながら働くうちにその努力が店長に認められて、後輩の指導を任される立場に昇格しました。また、趣味の水彩画も8年間描き続けています。結果が出るまでに時間がかかりましたが、ほぼ毎日描き続けることにより、最近では入賞する機会も増えました。これも私が持つ「粘り強く続ける力」のおかげだと信じています。
 

比較のために改めて元の文章を再度掲載します。

私の強みは継続力があるところです。現在マクド◯ルドでアルバイトをしているのですが大学入学の頃から始めたのでもう3年になります。アルバイトを始めた当初はマニュアル通りの接客で言われたことをそのまま実践する形でしたが、自分なりにお客様とどうすればお客様と楽しく関わることができるかを考え行動に移すうちにサブリーダーにまで選んで頂くことができました。また水彩画を8年間続けてきて当初は指導を受けるばかりでしたが毎日練習することで賞を頂くまでになったりと最初は上手く行かないことでも諦めず続けることができることが私の強みです。

いかがでしょうか?

原文と比べてみても、少し、コンパクトになってインパクトのある文章になったのではないでしょうか。

また、敢えて「様々なことに挑戦しながら」と抽象的に書くことによって面接の時にそこを掘り下げてくれるんじゃないかという期待も込めました。(もちろん文字数が許すなら具体的なエピソードを入れた方がいいと思いますが)

そして文字数が浮いた分で、この「粘り強く続ける力」と大学での学び、体験が志望先の会社でどのように役立つのか、を考えてほしいというアドバイスをさせていただきました。

また、アルバイトのこのエピソード

アルバイトを始めた当初はマニュアル通りの接客で言われたことをそのまま実践する形でしたが、自分なりにお客様とどうすればお客様と楽しく関わることができるかを考え行動に移すうちにサブリーダーにまで選んで頂くことができました。

から企画力アイデア力といった点でまとめてもいいんじゃないかという話も依頼主の方に伝えました。

それを踏まえて、添削後の文章をもう一度載せますね。

「粘り強く続ける力」これが私の武器です。3年間続けているマクド◯ルドでのアルバイトに採用された頃は、マニュアル通りの接客を行うだけて精一杯でした。ところが、お客様の笑顔を増やすために、様々な事に挑戦しながら働くうちにその努力が店長に認められて、後輩の指導を任される立場に昇格しました。また、趣味の水彩画も8年間描き続けています。結果が出るまでに時間がかかりましたが、ほぼ毎日描き続けることにより、最近では入賞する機会も増えました。これも私が持つ「粘り強く続ける力」のおかげだと信じています。
 

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添削をご希望の方みなさんへ

就職活動のエントリーシートに限らず、小論文、読書感想文、高校、大学の出願書類などなど、書類の添削をご希望の方はツイッター(@mukkun_life)のDMかこちらのお問い合わせフォームからメッセージをお待ちしております。尚、その際の文章は個人が特定されない範囲でブログで紹介させていただく場合があります。)
※ブログなどWEB系の文章の添削については現在募集しておりません。
価格はTVCMで話題のココナラ
で1000円〜出品させていただいております。

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最後までお読みくださりありがとうございます。むっくん@mukkun_lifeでした。

終わりに

数年前に教員採用試験の合格を目指していた、当時お付き合いしていた方の小論文の添削をさせていただいたことはありましたが、大学を卒業してからは、そういった機会がなかったので久しぶりに添削をさせていただいたのですが、とても楽しかったです。笑
関連記事:【ひとりごと】亀の編みぐるみ–突然元カノから重たいダンボール箱が送られてきた話–

それと同時に、自分の添削の腕も技術も落ちていると実感したのでブログを書きつつ、ご依頼があれば、積極的に取り組んでいきたいと思っております。

気になった方はTVCMで話題のココナラ
の中から



の上、

むっくんのページからご依頼いただけましたら幸いです。

貴重な機会をいただけたことに感謝しつつ筆をおきたいと思います。

関連記事:山口拓朗著『そもそも文章ってどう書けばいいんですか』