どーも、むっくん(@mukkun_life)です。
このブログを読んでくださっている方の中には「学ぶ」の語源は「真似る」であるという話を聞いたことがある方が多いと思います。
今日はそんな、文章を真似ることによって、自分自身の文章術を見つけようという本を紹介します。
こんな本です。
ひとこと感想
文章がうまくなりたいと思ったら、まずは書きたい文章をすでに世に出している作家の文章をトレースすることから始めよう。
評価
☆☆
読み始めたきっかけ
ノウハウコレクターになるのはいけないと重々承知の上ですが、ブログを始めるに当たって文章術を改めて勉強し直したいと思い手に取りました。
そして、1分間シリーズも何作か拝読した経験もあります。
そんな石井貴士さんがどんな文章術を考えているのか興味を持って手に取りました。
筆者について
1973年。愛知県名古屋市生まれ。私立海城高校卒。
慶應義塾大学経済学部卒。
信越放送アナウンサーを経て、独立。(株)ココロ・シンデレラを起業。
現在、累計63冊、200万部を超えるベストセラー作家。『本当に頭がよくなる1分間勉強法』(中経出版)は、57万部を突破。
2009年度のビジネス書ランキングで、年間ベストセラー1位を獲得。(日販調べ)ほかの著作に、『図解 本当に頭がよくなる1分間勉強法』(中経出版)・・・16.5万部
『1分間英単語』(中経出版)・・・13万部 などがある。引用元: Amazon著者紹介
代表作としてはこちらのCD付 1分間英単語1600がありますね。
この本の特徴
長所
プロローグだけで著者の主張がわかる。
1、自分が好きな作家から「こうなりたい!」と思う作家を決める
2、その作家の文章を、そのまま書き写すトレーニングをする
3、自分で文章を書いてみる
この3つで本書の主張は終わりです。
短所
本題とは、ずれるところで若干矛盾する点があるので説得力に欠ける。
めっちゃ細かいところですが、後述する吉野敬介さんの著作をたくさん読んだというエピソードが2度出てくるものの、その本の紹介が少しズレているんですよね。
39ページには
自分を奮い立たせるために、毎日のように読んでいました。
とあるにもかかわらず、
55ページには
2日に1回は、目を通す習慣がついていました。
あれ?さっきは毎日と書いていたのにここでは2日に1日に減ってる
驚きました。100回以上読んだという事実に代わりはなさそうですが、いささか違和感を覚えました。
内容
この『1分間文章術』で著者が伝えたかったのは50冊以上の著作を持つ作家の著作をなぞることから始める
といいということです。
なぜ50冊以上の作品を出版した作家にこだわるか、その理由はたくさんの本を執筆すればするほど文体が安定してくるからです。
著者の石井貴士氏は中谷彰宏氏の著作を徹底的にコピーしたのですが、その文章術で書いた自信作を編集者に見てもらったところ、完璧に、中谷彰宏氏の文体になりました。
これはいいことなのかと思いきや、「同じ文体の作家は2人必要ありません。」と編集者に言われたそうです。
なので、暴走族から人気講師になった吉野敬介氏の文章も真似するようにしました。
吉野敬介さんの『「おまえはバカじゃない」やればかならず合格する―暴走族から予備校講師になったオレが言うんだ』を浪人時代に何度も何度も繰り返して読んでいたそうです。
この本は絶版でしたが、その続編である『やっぱりおまえはバカじゃない』 (小学館文庫)
はロングセラーですので興味をお持ちの方はぜひ読んでみてください。
むっくんも何冊か吉野敬介さんの本を読みましたが、とても刺激的な文面が多く、受験生に限らずみなさんの学習意欲も高まると思います。
メインは中谷彰宏氏、サブは吉野敬介氏という2人の文章を真似するということをきっかけに石井貴士独自の文体が形成されたそうです。
感想
何が1分間何だろう・・・というのが率直な感想です。
たしかに、この『1分間文章術』の11ページに
「1分間の書き写しトレーニング」で、文章は最速で上達する。
と書いているものの、どれぐらい続ければいいのかがわからない。
個人差があるのは十二分に承知の上ですが、せめて著者自身はどれぐらい繰り返したのかを書いてほしかったです。
この本の中で最もむっくんが学べたことは、
中学2年生が読んでも、わかるように書く
という点です。
アナウンサーの世界でも「中学2年生がわかるように話す」ということが重要視されるそうです。
もちろん、論文や専門書なら異なるでしょうが、この一文はブログを書いていく上での言葉選びの大きなヒントになりました。
難しい単語を使って書くと敬遠される読者の方もいらっしゃいますもんね。
「敬遠」はセーフですよね?笑
また、「、」を打つタイミングですが、これは
声に出して20秒以内のところで「、」を打つと良いそうです。
後日、速読の話を書く際に詳しくお話ししますが、本を速く読めない人は頭の中で音読をしやすいそうです。
なので、句読点が少ない文章は読み手にとっても疲れやすくなります。
そんな話をふと思い出しました。
おわりに
主語と述語の話など、文法の知識はほとんど出てきませんのでこの本1冊で文章がうまく書けるかと聞かれたらNOと言わざるをえないと思います。
また、大学生時代は学校での作文教育についても独自に考えていたむっくんでしたが、どちらかと言えばそれは履歴書や小論文などの紙の文章の書き方についてでしたが、これから、ブログをはじめとしたインターネット向けの文章の書き方の勉強をしていきたいと強く感じた1冊でした。
まずは
理想の文体のブロガーさんを見つけるぞー!
関連記事:書評ブロガー必見、本の感想で交流する「本が好き」というサイトを知っていますか?
最後までお読みくださりありがとうございます。むっくん@mukkun_lifeでした。
2018年に読んだ文章術の本の中でイチオシ文章術の本は『そもそも文章ってどう書けばいいんですか』ですが、
こちらの書評記事は【書評】山口拓朗著『そもそも文章ってどう書けばいいんですか』に書きました。