どーも、むっくん(@mukkun_life)です。
※本記事は旧ブログからの移籍記事です。
今日はこんな本を読んでいました。界達かたる著『Jに羽根はいらない』
青春小説が好きな私のような人間にはもってこいの1冊。2時間かからずに読み切ることができた。
バスケットボールは小学校と中学校の体育の授業での経験しかないが情景描写にリアリティーがあり、それぞれの場面が鮮明に浮かび上がってきた。
白血病や交通事故はありきたりな展開かと思いながらも2章の話では涙腺が緩みそうになった。
一般的な小説では、第3章のお話がプロローグにくるかもしれないが、それが最終章にきていたのも良かったと感じた。
ただ、大人の事情は十二分に承知の上だが、中高生を中心に多くの人に読んでほしい反面、この内容で1600円だとなかなか手が出にくいかなというのは気がかりなところであった。
さらに、行間が詰まっており、読みにくい箇所が多いのは残念だったが、その読みにくさを凌ぐほどのテンポの良さ、ならびに鮮明に浮かび上がる情景がそれをも上回ったので挫折することなく読み切ることができたと思う。
とにかく諦めないことの勇気というもの、誰かを想うことで発揮される力の強さ・・・著者の伝えたかったものとは違うかもしれないが、それを感動しながら感じることができた一作。オススメです。
本書が紙媒体では処女作とのことなので、次作以降も期待したい。期待も込めて星4つの評価にさせていただきます。文庫書き下ろしなら星4.5以上つけたかったな。
最後までお読みくださりありがとうございます♪
ではではむっくんでした^^